近年、業務用脱毛機の種類が急増するなか、「種類が多過ぎて業務用脱毛機の選び方が分からない」「失敗しない業務用脱毛機の選び方を知りたい」という人は多いでしょう。
今回は、数ある業務用脱毛機において、サロンオーナー様目線に立ち、導入前にチェックすべきポイントを細かくご紹介いたします。
ぜひ業務用脱毛機を選ぶ際に参考にしてみてください。
失敗しない業務用脱毛機の選び方
まずは、予算・価格別で脱毛器を選びましょう!
オーナー様それぞれ業務用脱毛機に対しての予算や価格があると思います。
価格を重要視する気持ちも分かりますが、はじめはある程度の投資と考え、
安すぎるものを選ばないことをおすすめします。
なぜならサロン運営・施術の「安全性」に繋がるからです。
価格と安全性には密接な関係があります!
大前提として、美容脱毛サロンの運営を継続し、集客力や売上をアップさせていくために最も重要なことは「安全性」です。
では安全性とは具体的にどういうことをいうのかというと「大電力で、どれだけ無痛脱毛を叶えられるかどうか」ということです。
一般的に、他社で多い機器の電力は100Vです。
100V電力の業務用脱毛機の場合、強い光で照射しなければならなくなり、必然的に照射時に熱さや痛みを感じてしまいます。
また、100Vの機器の場合は、小型のものも多く、小型こそを売りにしている会社もありますが、強い光を当てないと効果が出ないことも多く、安全とはいえないのです。
価格と安全性は比例しています。
本体価格で選ぶ
本体価格が高ければ性能が全ていいというわけではありません。ただし、機器が安くてもいいわけではありません。
安い機器でも、1ショットあたりのコストが高かったり、高速連射ができずに施術時間が長くなってしまう機器であれば、後々売上に貢献できないという場合もあります。
コストに見合う性能かどうか、1ショットあたりの価格、そして電力数を総合的にみる必要があります。
ただし、初めて脱毛サロンを開業される方や、資金繰りに不安のある方などは初めはレンタルの機器を試してみるのもおすすめです。
レンタルの場合は、最初に大きな支出を抑えることができ、レンタル費用を経費として計上することができます。
業務用脱毛機の価格を比較
業務用脱毛機の相場は、約100万円〜500万円です。安価なものと高価なものの差は約400万円ですが、その価格の差の違いに1番大きく関わるのが、「電力」、次に「性能」です。
130万円前後の業務用脱毛機
100〜150万円程度の安価な業務用脱毛機は、100V電力の小型タイプが多いです。
覚えていていただきたいのが、価格が安ければ安いほど、機器の大きさも小さくなるということです。
最近は、脱毛サロンでなくても、例えば、美容院など空いたスペースを有効活用し、集客力をアップさせたいというようなオーナー様もいらっしゃいます。小型が便利という方にはおすすめのタイプです。
130万円前後の脱毛機の場合
・一般的な総電力は1200W〜1500W。
・スペック上の最大ショット数は毎秒3〜5ショット。
・計算上の有効ショット数(ランプ消耗時)は毎秒3ショット。
一方、脱毛メニューをメインメニューとし、他の美容エステメニューをサブメニューにしたい、もしくは、脱毛サロンを大きくしたい、将来店舗数を増やしていきたいという人には、高性能で機器の大きさもある程度あった方が間違いはありません。
なぜなら、1日に大勢施術しても、高性能であれば電力が落ちることなく、ムラなく脱毛することができるからです。施術を受けるお客様からしても、お客様によってムラができるようなサロン様に施術してもらいたくないはず、というのは言うまでもありません。
最近は、価格が安くても、施術中に故障を及ぼしたり、修理費用が莫大にかかるなど悪質な業者もいないとは断言できません。後々のコストパフォーマンスを考えると、安すぎないということも選ぶポイントの1つです。
150万円前後の業務用脱毛機
・一般的な総電力は1500W〜1650W。
・スペック上の最大ショット数は毎秒7〜10ショット。
・計算上の有効ショット数(ランプ消耗時)は毎秒5ショット。
コスパで選ぶ
コストパフォーマンスも、機器を選ぶ重要なポイントの1つです。
詳しくは「コスパ抜群の業務用脱毛機「ペガサスプロ」は1ショット0.15円」で説明していますが、初期費用のみの安さだけにつられて購入を決めることはおすすめできません。
サロンを長く継続・繁栄させるためには、1ショットあたりの価格・全身脱毛1人あたりにかかる価格などを事前に細かく把握すべきです。
コスパと電気代の関係性
電力は大きいほど安全性ということを説明しましたが、電気代を懸念する方もいらっしゃると思います。
ただし、電気代は、「消費電力×使用時間」を計算して出る総電力量と比例しますので、電力が大きいからといって電気代が莫大にかかるわけではありません。
高速連射機能がハイスペックな機械ほど、施術時間も短縮されるので、必然的に電気代も安く済むことも少なくありません。
コスパとメンテナンスの関係性
業務用脱毛機は、ランプやカートリッジの消耗品があるため、定期的にメンテナンス費用がかかります。
初期費用・導入費用が安かったとしても、メンテナンス代が高い場合もありますので、機器購入前に確認すべきポイントとなります。
また、ランプ・カートリッジの総ショット数の確認も事前に行うようにしてください。
機器はよほど悪質な業者でない限り、故障することは少ないですが、万が一故障した場合の修理費用や販売会社の迅速性もコスパに関わってきます。
故障して、代替機がすぐに用意できなかったり、故障連絡後、すぐに対応してもらえない場合、サロン営業に空白の時間ができてしまうことになります。
親身なアフターケアができる会社かどうか、巧みな営業トークに惑わされず、ご自身の目でしっかりと見極める必要があります。
脱毛方式で選ぶ
脱毛方式には、大きく分けて「レーザー脱毛」と「光脱毛」があります。
レーザー脱毛は、医師免許を持っている人のみができる施術で、「永久脱毛」を可能とする施術方式です。
一方、光脱毛はいわゆる「エステ脱毛」といわれているもので、今や多くのサロンが導入しています。専門知識を持っていれば、どなたでも施術できる方式です。
レーザー脱毛
レーザー脱毛はいわゆる「医療脱毛」で、永久的に脱毛をしたいと望む人向けに施術を行います。
レーザー脱毛のメリットは、毛が生えてくる可能性をできるだけ低くできることです。
ただし、デメリットとして、客側は多少の痛みを伴うという点と、光脱毛よりも価格帯が上がるという点です。
また、個人差はありますが、レーザー光を当てるため、皮膚に炎症や赤みを及ぼす可能性があります。
光脱毛
光脱毛には、「IPL脱毛」、「SHR脱毛」、IPL脱毛とSHR脱毛をかけ合わせた「ハイブリッド脱毛」、「SSR脱毛」があります。
いずれも医師免許は必要なく、ある程度の専門知識や経験があれば、どなたでも脱毛サロンの開業は可能です。
メリットは、医師免許がなくてもどなたでも機器操作できるという点と、客側としては痛みを抑えられ、リーズナブルに脱毛施術を受けられるという点です。
ただし、デメリットとしては、永久脱毛を期待できないないという点です。
光脱毛は、減毛を目的としています。個人差はありますが、痛みを感じることは少なく、脱毛初心者にもハードルは低い施術です。
IPL脱毛
IPLはインテンス・パルス・ライトの略です。
IPL脱毛の特徴は、黒いメラニン色素を狙い、強い光「キセノンライト」で照射します。
太く濃い毛にもしっかり効くというのがIPL脱毛のメリットです。
また、施術と毛周期には深い関係があります。IPL脱毛は、毛周期「成長期」の時のみ効果があるといわれているため、効果にばらつきが出ることがデメリットとしてあげられます。
また、日焼け肌には対応できなず、強い光を照射するため、照射時にチクッと痛みを感じることがあるという点もデメリットです。
最近は、脱毛はもとより、フォトフェイシャルメニューでIPLを重宝しているサロンも少なくありません。
しみやそばかす、肝斑、ハリ・くすみ、しわなどあらゆる肌トラブルに応じて美肌効果を期待できる特殊な光です。
IPLは照射する光の波長を細かく調整することで、さまざまな肌トラブルに対応できるのです。
IPL脱毛は、つまり「美肌を期待できる脱毛方式」です。
IPL脱毛のサロン例
SHR脱毛
SHRは、スーパーヘアリムーバルの略で、光の種類は「キセノンライト」です。
SHR脱毛が、光脱毛サロンで今最も多く採用されている脱毛方式です。
さまざまな毛質にも対応できる点が、SHR脱毛のメリットです。
また、IPL脱毛方式とは異なり、メラニン部分だけでなく、毛包全体をターゲットに照射できる光なので、どの毛周期でも効果を感じることもメリットです。
また、優しい光で脱毛できるのもメリットなので、脱毛初心者という痛みに不安を感じているようなお客様への施術におすすめです。
ほくろ部分も脱毛できるほか、日焼けしたメンズ肌でも照射できるので、メンズ脱毛サロンを経営したいという人にもおすすめできる方式です。
SHR脱毛のサロン例
ハイブリッド脱毛
ハイブリッド脱毛は、上記の「IPL脱毛」と「SHR脱毛」をかけ合わせた最新の脱毛機器です。
ハイブリッド脱毛機器のメリットは、小麦肌や、日焼け肌、産毛、金髪など全ての肌質・毛質に対応でき、毛周期関係なく施術を受けられる点です。
また、蓄熱の仕組みにより、優しい光で照射できるので、VIOやワキ、メンズヒゲ脱毛にも適した脱毛方法です。
比較的今人気の高性能機器となっており、相場としては約300万円〜となっています。
SHR脱毛と同様に、メラニン色素を照射ターゲットとせず、毛包全体を狙って照射するので、抑毛に働きかけます。
S.S.C脱毛
S.S.Cは、スムーススキン・コントロールの略です。
抑毛効果のある専用の特殊ジェル「ビーンズジェル」を塗布した肌に、「クリンプトンライト」と呼ばれる光を照射します。
光源は、S.S.C脱毛が唯一「キセノンランプ」以外のものを使用しています。
比較的優しい光で照射するので、「痛みが怖い」という人や、しぶとく濃いヒゲ脱毛、VIO脱毛に使えるという点がメリットです。
ただし、IPL脱毛と同様、「成長期」の毛のみにしか働きかけない特徴があるため、照射する回によっては、効果を感じづらい時もありうるという点がメリットです。
時間に余裕があり、予約もしやすいサロンで施術してもらえるという人にはおすすめの施術方法です。
S.S.C脱毛のサロン例
性能での選び方
性能で選ぶポイントとして、「電力数」、「パルス幅」、「高速連射できるかどうか」、「脱毛以外のメニューがどんなもので、いくつできるか」の4つをはじめに見ることをおすすめします。
パルス幅で選ぶ
パルス幅とは、簡単に言うと光を出し続けている時間の長さのことです。
表記として「ms」を使用しますが、これはミリセカンドと読み、1000分の1秒のことです。
パルス幅が長ければ長いほど、安全で無痛脱毛を叶えることができます。
電力数が低い機器で連続照射をすると、どうしてもパルス幅は小さくなってしまいます。一般的に安価な機器は、6msや8msといったパルス幅が多いです。
パルス幅が長くあるべき理由
脱毛の効力・エネルギーはパルスの面積で決まります。
一見、電力数が高く、無痛だと言われる脱毛方式で施術を行えば、安全で無痛、そして効果のある脱毛をできると思いがちです。
ただし、パルス幅が重要だというのは意外と理解している人は少ないです。
パルス幅が長ければ、優しい光で脱毛可能です。一方、パルス幅が短い場合はより強い光を照射しないといけなくなるので、痛みを伴いやすく、火傷の原因にもなります。
詳しいことは「最大パルス幅20ミリ秒、ロングタイム発行が支える無痛性能」でも説明していますので、読んでみてください。
パルス幅は15ms以上がベスト
安全で無痛脱毛を叶えるためには、最低でも15msのパルス幅がある機器を選ぶようにしましょう。
高速連射機能で選ぶ
業務用脱毛機を選ぶ時は、サロンの回転率を上げるためにも、高速連射機能のついているものを選ぶことをおすすめします。
高速連射機能がついていても、じっくりと照射したいワキやVIO、ヒゲのほか、肩やヒザなど当てにくい部位には単発ショットでの設定にすることも可能です。
必要に応じて使い分けることができる機器が使いやすい機器といえます。
また、高速連射機能だけでも二度打ちしないといけない機器では無意味です。
二度打ち不要の高速連射機能の機器を選ぶようにしましょう。
脱毛以外のメニューでの選び方
ターゲットを絞って選ぶ
近年、女性だけでなく、男性のメンズ脱毛や、10代から脱毛を始めるキッズ脱毛など、需要の高まりは止まりません。
幅広い客層をターゲットとすることが集客アップ、売上アップに繋がりますが、ターゲットを男性だけ、女性だけに絞ることも悪くはありません。
それだけ、開業後のイメージをしっかりと持っておくことは、良いことです。
そこでポイントとなるのが、それぞれの毛質や需要などの特徴を把握しておくことです。
体験デモで見るポイント
多くの会社が無料体験デモを実施していますが、デモといえど、企業からすれば営業の一種であることに間違いありません。
機器の悪いところがあれば出来るだけ伝えたくないのが本音です。
ただし、長く安全に機器を使用して、サロン経営を成功させるためには、巧みな営業トークや価格に惑わされずに機器そのものを見つめることが大切です。
“いいお客様”にならないように、不明な点を恥ずかしがらずに聞くことも大切です。
ニーズやコンセプトを考えることが大事!
さまざまな業務用脱毛機がありふれるなか、まずはお客様であるオーナー様のニーズ、そしてどんなサロンにしたいのかコンセプトを明確にしておく必要があります。
当社導入事例のご紹介
当社では、これまで多くの方に業務用脱毛機をご導入いただきました。
その一部ではありますが導入事例をご紹介しますので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。